複数のオンチェーン分析よりビットコイン急騰間近

先週9月7日の一時42,000ドル台まで落ちる急激な下落以降、半値戻しでやや下降ウェッジが続いていましたが、現在上値を抜け、また複数のオンチェーンデータよりこれ以上の売りが非常に発生しにくく暴騰寸前の状態であると読み取れます。各オンチェーンデータを分析していきます。

・実現時価総額が減っていない
・トランザクションボリュームが急増
・主要取引所のBTC残高が激減
・ハッシュレート回復
・市場に出てないBTC量が最高水準
・S2Fモデルの理論値より大幅に下方乖離
・新規サプライ(供給)ビットコインが動いていない
・ビットコインFXのロング量が少ない

実現時価総額が減っていない

下図のオレンジのチャートが実現時価総額(Realized MarketCap)を表していますが、先日の急落時でも減っておらず最高値を維持したままになっている。「実現時価総額」とは、ビットコインの価格を「最後に動かされた時(異なるアドレス間で移動した時)の価値」で計測するものであり、取引所にあるコインはカウントされません。つまり、先日の下落は現物の売りではなく、レバレッジ取引のロングポジションの大量精算が起因と考えられ、中長期の上昇トレンドは崩れてないと考えられます。

トランザクションボリュームが急増

下図の赤いチャートがビットコインのトランザクション量を表していますが、直近で急増しています。過去トランザクション量が急増した直後に価格が急騰することが多く今回も急騰が近いと想定できます。

主要取引所のBTC残高が激減

下図の紫のチャートが主要取引所のBTC残高を表していますが、現在急激に減っている状態になっております。この水準は2018年8月頃と同じ水準であり非常に少ない状態です。取引所にビットコインがある状態というのは、基本的に現物を売るためであり、現在のように非常に少ない状態はクジラの大量売りが出にくい状況と言えます。

ハッシュレート回復

中国の規制により急落したハッシュレートは下図のように7月を底に順調に回復してきております。ハッシュレートはビットコインの価格と相関性が高くハッシュレートの回復と共にビットコイン価格も上がってくると想定されます。

参考「中国のマイニング規制によるハッシュレート低減と今後の動き

市場に出ていないBTC量が最高水準

下図はハードウォレット等に保管されており市場に出回っていないビットコイン量を表していますが、これが急増しています。これは取引所のBTC数が少ないということからも言えることですが、多くの保有者が取引所からハードウォレットに移していることなり、これらのビットコインはすぐに売却されることがないと考えられます。この点からも現物を大量に売るということが起こりにくい状態になっています。

S2Fモデルの理論値より大幅に下方乖離

PlanBの提唱するS2Fモデルより、下の図は色のついているマークがビットコインの実際の価格で黒線が理論値となっているが、現在理論値より大きく下方乖離している、つまり安い状態になっている。

新規サプライ(供給)ビットコインが動いていない

下の図は過去1年~2年の間に供給、つまり新たにマイニングされたビットコインが動いているかを表しているチャートになりますが、この値が低水準となっております。これは新たに発行(マイニング)されたビットコインがほとんど動いていないことを意味し、蓄積されていることになります。つまり、これらのビットコインも短期で売りに出されるわけではなく長期で保有されるものになります。

ビットコインFXのロング量が少ない

FXのロング量が今年の2月頃と同じ低水準となっており、ロングポジションが貯まっていない状態となっています。ロングポジションが貯まっている場合、ロングポジションの利確により売りが多く出ることがあることになりますが、現状そうではありません。この量は今年の2月頃の水準となっており非常に少ない状態です。

これらのオンチェーンデータからも今後大きな売りが出る可能性は低く、先日の下値を底に10月11月と半減期相場の最高値を目指していくと想定しています。今後65,000ドルを超えたら一気に上昇する可能性があります。現在は如何に仕込んで今後の上昇に臨むかという状態と考えます。

*あくまで考察であり将来の動きを保証するものではありません

Youtubeでも解説していますので是非ご覧ください。

ビットコイン爆騰寸前か!?トランザクションボリュームや主要取引所のBTC残高など各種オンチェーンデータを分析すると「誰が売り崩すんだ??」という状況